【香港】高速鉄道、中長距離の再開を正式発表

香港の西九龍駅を起点に中国本土との間を往来する高速鉄道「広深港高鉄」について、香港政府は３日、中長距離便の運行を段階的に再開すると正式に発表した。

第１弾として11日から広東省内の３路線が運行を始め、４月１日には同省以外の路線も全面的に再開する。 　11日から運行するのは、広東省の潮汕(CHAOSHAN)、汕頭（SHANTOU）、肇慶東(ZHAOQINGDONG)の３駅をそれぞれ終点とする３路線。１日６往復のダイヤが組まれた。 　

広深港高鉄は新型コロナウイルスの水際対策で2020年１月から３年にわたり運休を余儀なくされ、今年１月15日から短距離列車に限定する形で運行を再開した。広東省の広州、東莞、深センの３都市に設置された駅にのみ乗り入れている。 　

１日当たりの運行数は現在、香港から広東への上り列車が39便、広東から香港への下り列車が38便の38.5往復。11日からは潮汕、汕頭、肇慶東の３路線に加え短距離路線も増便となり、全体の運行数は１日51往復に増える。 　

短距離路線の増便に伴い、広州南駅から香港への列車は始発時間が約１時間繰り上げられ、午前７時５分発となる。香港から広州東駅への始発列車は、途中駅の福田と東莞を通過するようになり、終点までの所要時間が１時間42分から１時間29分に短縮される。

11日からのダイヤは広深港高鉄の公式ウェブサイト＜https://www.highspeed.mtr.com.hk/en/ticket/timetable.html＞で確認できる。

潮汕、汕頭、肇慶東の３路線は７日から乗車券が発売となる。 　

４月以降の増便については、詳細は今後改めて発表される。香港では３月からマスクの着用が不要となったが、高速鉄道の乗車時には本土の規定に従いマスク着用が義務付けられるため注意が必要だ。

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